四季の庭

【北海道】初夏の庭づくり

満開のノイバラ

我が家のガーデニングで初夏といえば、一番に思い浮かぶのがこのノイバラ。
6月下旬、見事に花開きました。スッキリポールという、家庭用の電柱のようなものに誘引しています。
庭の雰囲気には合わないスッキリポール。
ノイバラが茂ると、ポールが上手い具合に隠れてそれこそスッキリ。
見せたくないものを隠す工夫は、ガーデニングでも大切なことかもしれませんね。

南側ボーダー花壇

ガーデニング真っ盛りの7月上旬、鉢植えのバラが咲き始め、ボーダー花壇の宿根草も花盛りです。
ペンステモンとコモンセージの紫、アストランチアのピンク、マトリカリアとジギタリスの白。
ボーダー花壇には少々狭いスペースですが、それでも草花は頑張ってくれています。
みんな、今年も花を咲かせてくれてありがとう。

南側、ダブルボーダー

さあ、庭の中に入ってみましょう。
バラはまだ蕾のものが多いですが、ラベンダーは花穂が伸びてきましたね。
スモークツリーの銅葉がなかなかいい感じです。
左奥の斑入りイワミツバは、少し茂り過ぎてしまいました。
奥行きを感じさせるには、もう少し葉を整理した方がよさそうです。
木も草花もあっという間に成長し、思い描いていた形をキープするのは至難の業です。
美しい庭を保つには、時間、体力、そしてガーデニングへの情熱が欠かせないと言うことでしょうか。

ボーダー花壇の植栽

近くで花壇を見ると、またちょっと違って見えますね。
これがまたガーデニングの面白いところです。
先ほどの写真には写っていませんが、アムソニアの青い花やブロワリアの紫の花が綺麗です。
グラミスキャッスルやホワイトグルーテンドルス、マサコなんかのバラも、ちらほら咲いてきました。
それにしても、ルッコラはちょっと植え場所を間違ってしまいましたね。
もう少し後ろに植えてやらないと、アンバランスです。失敗、失敗!
ガーデニングはバランスが命ですからね。

スタンウェル・パーペチュアルとボーダー花壇

手前に見えるバラは、スタンウェル・パーペチュアルです。
オールドローズらしい優しい雰囲気があります。早咲きの品種で、6月中旬にはこのとおりです。
ボーダーのバラは、まだ殆ど咲いていないようですね。
ジギタリスやホワイトバレリアンなどの、白い花に混じってアゲラタムの紫、ラムズイヤーのシルバーリーフが目につきます。
スモークツリーの銅葉が、庭にちょっとした変化を出していて面白いかな‥。

出窓の下

日当たりのよい出窓の下には、バラとラベンダーを植えています。
バラはジョン・クレア、キャサリン・モーレー、スピリッド・オブ・フリーダム、ジャック・カルチエ、ブラザーカドフィールなど。
いずれも四季咲きで、繰り返しよく咲きます。バラとラベンダーとの相性は抜群で、個人的にもお気に入りのコンビネーションです。
手前に見えている白い花はホワイト・バレリアン。
初夏から秋にかけて休むことなく咲き続ける、ガーデニングにはお勧めの宿根草です。

秘密の花園?

秘密の花園風のアングルで‥。
正面奥に見える白いバラは、アルバ・セミプレナです。
手前左下のバラは、ジョンクレアとキャサリン・モーレー。
スモークツリー‘ロイヤル・パープル’にはたくさんの花がついていますね。
ガーデニングには強い味方です。
同じ庭でも、写真の撮り方次第で別物のように見えることがあります。
普段入り込めないような場所から、シャッターを切ってくれた夫に感謝です。

アーチの先

アーチを抜けると、今までとちょっと違った雰囲気になります。
多少日当たりが落ちることもあって、耐陰性のある植物が目立ちます。
右に見える白いバラは、陰でもよく育つアルバ・セミプレナ。
ブルネラやアストランチア、斑入りイワミツバ、アスチルベ等々。
和のテイストもちょっぴり入った、お気に入りのガーデニングコーナーです。

東側ボーダー花壇

更に進むと、今度は家の東側に当たる庭です。
ここで中心になるものは何と言ってもパーゴラのポールズ・ヒマラヤン・ムスク。
その年によって開花時期にばらつきがありますが、6月下旬から7月にかけて株一面にピンクの小花を咲かせます。
この写真を撮った年は春が遅く、ガーデニング真っ盛りのはずの7月上旬でもチラチラ咲く程度でした。
スモークツリー‘グレイス’の銅葉が庭に変化を加えています。

満開の東側ボーダー&ランブラーローズ

この年にはポールズ・ヒマラヤン・ムスク、7月上旬に満開になっていますね。
左上に見えるヤマボウシにも花がついています。
デルフィニウムやヤツシロソウ、アルケミラモリス、ラムズイヤージギタリスと、庭は右も左も花盛りです。
北海道のガーデニングでは初夏に咲く宿根草が一番多いかもしれませんねぇ。よし、よし。

ポールズ・ヒマラヤン・ムスク

こちらは、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクのアップの写真です。
ランブラーローズはナチュラルガーデンには最適のバラ。
柔らかくしなる枝に小さな花がたくさんついて、満開になると息を呑む美しさです。
買って3年目の夏に初めて花を見た時は、感動しました。
以来、毎年愛らしい花を咲かせてくれています。
ガーデニングをしているとこういった感動がいっぱいあります。

シェードガーデン

東側の庭を抜けると、庭の雰囲気はまた一変します。
幅2m足らずの通路ですが、ギボウシを中心に 在来種の植物で独特の雰囲気を‥。
春の時のような華やかさはありませんが、緑と白の落ち着いた感じが結構気に入っています。
写真の中央やや右辺りに、白いクリスマスローズの花がまだ咲いているのが分かります。
恐るべし、北海道のガーデニング。

コンテナで飾る

通路を抜けた道路沿いのインターロッキングには、コンテナ栽培のバラや寄せ植えを飾っています。
手前のピンク色のバラは、ラベンダードリーム。
奥の黄色いバラが、ゴールデンボーダーです。
ガレージ前のわずかなガーデニングスペースですが、通りに面していることもあり少し派手めの演出にしてみました。
道行く人に「綺麗だねぇ。」なんて声をかけられちゃうと、「よ~し、ガーデニング頑張るぞ~!」って張り切ってしまうのでした。

花壇の拡張工事?

ガレージ横のミニ花壇、またまたわずかなガーデニングスペースです。
5年前に夫と二人で作りました。
インターロッキングをはがして、固められた砕石やコンクリートを砕き、L字型の土止めを使って作りました。
おまさはもっとお洒落な雰囲気にしたかったので、土止めをめぐってはちょっとしたバトルがありましたが、それも今になっては懐かしい庭づくりの思い出です。

アプローチ横の花壇

同じくガレージ横の花壇です。
アングルを変えて見ると、こんな感じ。
シャラのライムグリーン、スモークツリーの銅葉色、シラタマミズキの美しい斑、アカエゾマツの深い緑、コンクリートを覆うナツヅタ。
木々の緑をベースに、ソフトな花色の草花が咲き乱れています。
この年はまだ淡いピンク色のバラ(ルデュテ)が目立っていますが、翌年にはこれをアナベルに替えました。
ガーデニングにお引越しはつきものです。

ホワイトガーデンに‥

ホワイトガーデンに憧れて、白い花を集めました。
ここに写っているのは、白のジギタリス、ジャクリーヌ・デュプレ、マトリカリアなど。
後ろの斑入り葉は、斑入りミズキです。
マトリカリアは、バラとも相性がよく大好きな宿根草なのですが、ボリュームいっぱいに咲いていた花が終わると、急に寂しくなってしまいます。
何かいい方法は無いものかと、初夏の庭作りでは毎年頭を悩ませています。

ホワイトメイディランドとアラベラ

続いては、白いバラのお話です。
ガーデニング初心者だった7年前に、ご近所の庭で一目惚れ。
「綺麗なバラですね。何というバラですか?」
「さあ、名前は分からないけど簡単に挿し木でつくから、どうぞ。」
そう言って、一枝分けて頂いたのがこのホワイト・メイディランドでした。
本当に丈夫なバラで、花つきも抜群。我が家の庭に無くてはならない大切な存在です。
手前の紫色の花は、クレマチスの仲間「アラベラ」です。

憧れのホワイトガーデンを目指して

これまたやはり、ガレージ横の花壇の様子です。
満開のホワイト・メイディランドがこの時期の主役ですね。
ルデュテに替えて植えたアナベルは、まだボリュームが出ていません。
でもバラが咲き終わった後は、ここのガーデニングコーナーを支えてくれるはずです。
頼りにしていますよ。
春にはユキヤナギが、白い小花を枝いっぱいに咲かせました。
シルバーリーフのシロタエギクやエリゲロンも縁の下の力持ち。
夢のホワイトガーデンに向かって、少しずつ改良中です。

セイヨウカンボク

こちらは、玄関右横のガーデニングスペースです。
オオデマリに似た白い花は、セイヨウカンボクの花です。
洋書に載っていたその姿に憧れ、あれこれ探してやっと見つけたのが6年前。
あの時は嬉しかったなぁ‥。
以来毎年、我が家の庭に清楚な花を咲かせてくれています。
手前に茂る葉はナツヅタ。
打ちっぱなしのコンクリートを覆って、硬い雰囲気を和らげてますねぇ。

フタマタイチゲ

夫お手製の階段を上がると、最初に見えるのがこのガーデニングコーナーです。
中央の白い花はフタマタイチゲ、その左の黄色い小花はアルケミラモリスです。
アカエゾマツの下にある日陰の場所で、清楚で可憐な花を咲かせます。
知人の庭に咲くこの花に一目惚れ。
数年前に分けて頂きました。
大好きな宿根草の一つです。
イチゲと名がついていますが、夏に地上部が枯れることはありません。
初夏の夏にぴったりな、開花期間も長いおりこうさんの宿根草です。

オープンガーデン?

そっけないグレーのインターロッキングの上に、所狭しと鉢植えを並べました。
通りから見える場所を花で飾って、道行く人にも楽しんでいただけるようになっています。
これもガーデニングのひとつ。我が家の庭は、文字通り「オープンガーデン」です。
門も、塀もありません。
時々「夜になると鉢は片付けるのですか?」「鉢植えが取られる事は無いのですか?」という類の質問がありますが、答えは「いいえ。ありません。」です。
みんな、ありがとう!

忍耐のガーデニング

玄関付近のガーデニングの様子です。
緑で覆われた空間を作るのに、長い年数をかけました。
小さな苗だったナツヅタは、3年間は殆どフリーズ状態。
さらに待つこと数年。ご覧のようなツタに覆われた状態になるまでには、軽く6年はかかりました。
ガーデニングには時間が必要。
インスタントに慣れた時代には、簡単なことではないかもしれませんね。
では引き続き、盛夏の我が家のガーデニング風景もご覧いただければ幸いです!