四季の庭

【北海道】春の庭づくり

春一番のスノードロップの開花

長い冬が終わり、ようやくガーデニングの季節。
3月下旬、まだ根雪が解ける前からこんな可憐な花が咲くなんて何と言う逞しさ。
小さくて頼りなげな球根の、どこにこんなエネルギーが詰まっているのでしょう。
それにしてもいいですねぇ。
清楚な春の使者って感じが、たまりません。
本当はもっとたくさんまとめ植えしたいんだけど、予算の都合でこじんまりとしちゃいました。
元気に育ってどんどん増えてくれるといいなぁ。

クロッカスの芽吹き

そして根雪が溶け出すころ、庭の陽だまりに勢いよくクロッカスが芽吹きます。
冬の終わりを実感できる嬉しい瞬間です。厳しい寒さの後にやってくる喜びはひとしお。
思わす口元がほころんでしまいます。
クロッカスの芽吹きとともにomasaのガーデニング狂がはじまるのです。
球根は秋に植え込んでおくだけで特別の手入れもいりません。
これは利用しない手はないかも‥。

クロッカスの開花

このクロッカスが咲くころ、他の花々もだんだんと芽吹いてきます。
これは斑入りのツルニチニチソウとクロッカスの取り合わせ。紫の花は斑入り葉と相性が抜群です。
花が終わって葉が枯れる頃は、ツルニチニチソウが伸びてきて枯れ葉を隠してくれます。
なんの変てつもない品種だけれど、季節感たっぷりのクロッカスは春の庭のガーデニングには欠かせない存在。
これもどんどん増えてくれると嬉しいんだけどなぁ。

早咲きの原種のチューリップ

大好きなチューリップです。白と青紫のコントラストが最高です。
雌しべの赤が効いてますねぇ。
ビオラ、シロタエギク、ブラッククローバーなんかと一緒に寄せ植えにしてみました。
花持ちはあまりよくなくて、すぐにハラハラと花びらが落ちてしまいます。美人薄命と言ったところでしょうか。
地植えにすれば毎年可憐な花を咲かせてくれるのでしょうが、コンテナ栽培ではそれは無理。
ちょっとばかり勿体ないかなぁ‥と悩みつつもつい買ってしまう魅惑のチューリップさんなのでした。

原種チューリップ、タルダの開花

またまたチューリップ。
まだむき出しの地面ばかりの庭に、こんな愛らしい花々が咲いてくれると嬉しくなってしまいます。
遠目には水仙に見えるようで、声をかけてくれる人に「これはチューリップなんです。」と答えると、たいがい驚かれます。
原種のチューリップには草丈の低いものが多く、花壇の手前などに植えるとステキです。
黄色と白のかわいい星型の花をたくさん咲かせてくれるタルダ、お勧めのチューリップです。
隣に見えているのはアルケミラモリス。
花の咲く時期は違いますが、タルダの葉が枯れる頃に葉を茂らせて覆ってくれます。

ビオラとタルダの寄せ植え

そしてこちらはおまさのガーデニングには欠かせないコンテナ植えのタルダ。
ビオラ、ムスカリ、フリル咲きのチューリップと一緒に、ぎっしりと詰め込んでみました。
ビオラとタルダ、ムスカリは5月上旬、一足先に花を咲かせます。
タルダが咲き終わった頃、二番手のフリル咲きのチューリップとビオラの出番となります。
秋の植え込みの時は、上手く咲いてくれるかドキドキでした。
春にビオラの間からチューリップの芽が出てきた時の嬉しかったこと‥。
ウフフです。

バラの芽吹き

5月中旬。ガーデニング最盛期に向かい、いよいよバラの新芽が展開してきました。
見てください、この生き生きとした姿を。光を浴びて、元気いっぱいです。
この時期は、庭中に生命力があふれています。
庭仕事をしていても、何だか嬉しくて仕方がない感じ!
単細胞の感激屋おまさにとって、「喜びの季節到来」といったところでしょうか。
ちなみにこのバラは‥多分、スタンウェル・パーペチュアル‥いや待てよ‥アルバ・セミプレナかなぁ‥?

ジューンベリーの開花

バラの新芽とともに、ジューンベリーの白い花も満開になります。
鉢植えで育てて3年が過ぎました。
鉢はキッチンからよく見える場所に置いているので、大好きなジューンベリーを朝、昼、晩と眺めていられます。なんと言う幸せ‥。
庭木が好きで、植えたい木がいっぱいあるのだけれど狭い庭では叶わぬ夢。
宝くじが当ったら、ガーデニングが思う存分できる広い敷地が欲しいなあ。

早春の花、プルモナリア

次は手間いらずのプルモナリアです。花つきがいいでしょう?
次から次へと咲き続けるんですよ。
丈夫な宿根草で、ほったらかしでもどんどん大きくなるし、花もワンサカ咲かせてくれます。
我が家では、北側の犬走に無造作に植えられています。
花は咲き始めがピンクで咲き進むと紫になります。
何だか、お得な気がしませんか?

八重咲ヤブイチゲ

お友達から分けていただいた、大切な花です。
最初は、夏に地上部が枯れてしまったのを見てひっくり返りそうになりました。
しばらくしてそれが生理的なことと知り、胸をなでおろしたものです。無知な私。
毎年、早春にこうして美しい清楚な花を咲かせてくれます。
大好きな花ですが、夏からはむき出しの土が見えることになるので、そばにアスチルベを植えています。
夏にはアスチルベの葉がグランドカバーのように地面を覆ってくれます。
でも本当は、一面八重咲きヤブイチゲ畑‥なんていうのに憧れているんですけどね。

クリスマスローズの開花

これまた大好きな宿根草。クリスマスローズです。
常緑のものは耐寒性の弱いものが多いのですが、これは大丈夫。
本当に、大丈夫でよかった~。
ホームセンターでなんとなく買ったオリエンタリスですが、この色が実によかった。
渋い黒味がかった赤で、超お気に入りのクリスマスロースなのです。
株分けで随分あちこちにお嫁入りしました。
こぼれ種から発芽したものも大切に育てています。
節約ガーデニング術です。
でも、まだ花が咲くのは随分先の話だろうなぁ‥。

ユリ咲きチューリップ楊貴妃

先ほどのチューリップより少し遅れをとって咲き出すのは、このチューリップ。
楊貴妃なんて、すごい名前でしょう。
でも確かに、美人のチューリップです。
咲き始めは可憐なチューリップでも、日が当たると思いっきり開いて「ちょっとイメージが違うかも‥」なんて思ったことはありませんか?
ユリ咲きのチューリップで、あくまでもつつましい咲き方をします。
しかも花持ちがとてもよくて、6月になっても結構綺麗なまま咲き続けるんですよ。
北海道では、チューリップは普通は5月に咲きます。
桜も、梅もみ~んな5月です。南国育ちのおまさには、驚きと感動の連続でした。
地域によってガーデニングの景色も違うんだなあ。

チューリップ楊貴妃とビオラの寄せ植え

先ほどの楊貴妃を使っての作品です!
初めて挑戦したビオラと球根の寄せ植えです。
秋にチューリップやムスカリの球根と一緒に、ビオラの苗を植えておきました。
ガーデニングには厳しい北海道の寒さを乗り越えて、春こうしてかわいい姿を見せてくれたわけです。
うぅ‥感動!
この寄せ植えは、北海道新聞社から出ている「花新聞」を参考に作りました。
あの記事がなければ、作れなかった寄せ植えです。感謝、感謝!

北側の通路

続いては北側の通路のご紹介。
まるでブラシのような花を咲かせているのはヒトリシズカ、その奥は斑入りのフッキソウです。
よく見ると、ツルニチニチソウの青い花やタイムのライラックピンクの花もぼんやりと見えています。
幅2mの北側の通路は、和のテイストも入っていてなかなか面白いガーデニング空間になりました。
日陰でも育つ植物は、育てやすく手のかからないものが多いような気がします。
それって、最高じゃありません?

アマドコロ

またまた知人に分けていただいたアマドコロです。
ずっとナルコユリだと信じていましたが、どうやらアマドコロが正解だったようです。
雨上がりの葉はしずくを含み、とても綺麗。後ろの濃い緑は、多分ホスタでしょう。
ライムグリーンのアマドコロの葉を一層引き立てています。
ものすごい勢いでどんどん増えるので、あちらこちらにお嫁に出しています。
欲しい方は気軽に声をかけてくださいね。

スモークツリー、ロイヤルパープルの芽吹き

スモークツリーの芽吹きは遅くて、5月の下旬になってやっとこの調子です。
それにしても、美しい新芽ですね。光をいっぱいに受けて、例えようもない美しさです。
おまさもちょっと光を受けたほうがいいかしら?
庭木に緑以外の葉色があると、花の咲いてない時期も変化があってステキです。
ポイントにちょっと植えてみるのもいいかもしれませんよ。

春のボーダー

春も中旬に差し掛かり、ボーダー花壇の宿根草が成長してきました。
これから日に日に株が大きくなって、花壇に色とりどりの花を咲かせます。
手前に見えるのはラムズイヤー。
シルバーリーフの名脇役で、どんな植物とも相性抜群です。
ラムズイヤーの隣に植えているのは、青紫色の花を咲かせるゲラニウムです。
今はまだ地面が見えていますが、もう少ししたらこんもりと茂り株いっぱいに花を咲かせます。
宿根草の組み合わせは、ガーデニング初心者にはチト難しい。
花色や葉色、背丈、環境に合わせた植栽、それと合わせて季節ごとの変化への配慮‥。
新米ガーデナーのおまさの頭は爆発寸前。
狭い制約だらけの庭で、ああでもない、こうでもないと植え替えにつぐ植え替えし、やっとここまできました。
とはいえまだまだ発展途上中ですが…。

ジューンベリー


5月下旬になるとジューンベリーの花が散り始めます。
芝も緑が濃くなり、庭も少しずつ賑やかになってきました。
こんな日は、庭仕事が楽しくて仕方ありません。
少しだけのつもりで出た庭に、気がつけば何時間も経っていたなんて事が珍しくありません。
ちょっとばかりむしゃくしゃしていたことも、ガーデニングをすれば吹き飛んでしまいます。

アジュガとクルマバソウ

洋書に載っていたアジュガとクルマバソウのコンビネーション。
一目見たときから、いつかはうちのガーデニングにも取り込んでみたいと思っていました。
通信販売でやっと手に入れ、嬉しそうにご近所の方に話したら「あら、これなら山のあちらこちらに生えているわよ。」と教えられました。
ガーン!「なんだ、そんな珍しいものじゃなかったわけだな。でも、考えようによっちゃあ、北国向きの丈夫な宿根草と言えるわけだ。」と思い直し、にんまり一人ほくそえんだのでした。
北側の通路や、庭木の下のあまり日の当たらない場所に植えていますが、今ではワンサカ増えました。
そしてついに、念願のアジュガとクルマバソウの共演の夢を果たしたのです。‥あれ?ちょっと大げさ?

早咲きのゲラニウム、ヒマライエンセ

そして6月上旬の花の少ない時期に、こんなにいっぱいの花を咲かせてくれるのはゲラニウムです。
ただ‥花後、葉の勢いがなくなって寂しくなるのが悩みの種。
気がつくとウドンコ病がでたり、芋虫の食害にあったりもします。
う~ん、結構手のかかるゲラニウムかもしれませんねぇ。
それでも、この時期の花を見るとやはりヒマライエンセをはずすわけにはいきません。
なんて言ったって、6月上旬の庭の主役ですから。

ライラックの花


さて、北海道と言えばライラック。6月上旬、庭や街路のいたるところでライラックの花が咲き乱れます。
庭に出るといい香りが‥う~ん、幸せ。
本当は株立ちで繊細な感じのものが欲しかったのですが、なぜか届いたライラックは立派な単幹の一本立ち。
あれ?注文と違う‥。そう思いながらも、これも運命と諦めたあの日。
今ではすっかり庭に馴染み、毎年美しい花を咲かせてくれています。

春のボーダー

6月も中旬になると、宿根草がボチボチ開花してきます。
手前のボリュームいっぱいに咲いている紫の花はゲラニウム。
背の高い白い花はスィートロケットです。
ゲラニウムの隣のシックな赤紫色の花は、1年草のアゲラタム。
秋まで咲き続ける高性種のアゲラタムが大好きで、毎年部屋の出窓で種まきから苗を育てています。
平面的な庭は嫌で、動きのある庭、奥行きと立体感のある庭をつくりたいと頑張ってみました。
庭の奥はどうなっているんだろう?そう思っていただけたらいいなぁ。

ポレモニューム

そんなおまさの庭で活躍してくれるのが紫の花。この色の花って大好きです。
それも、こういう小花がたくさん咲くタイプのもの。
地味で目立たないもに惹かれる傾向が強いおまさ、旦那さま選びもそうでした。
さすがにこの手の花ばかり集めていては庭が可哀想なことになってしまうので、お互いを引き立てあうような花選びをしてはいますが、まぁ基本的には地味路線を貫いています。

早咲きクレマチス、マクロペタラの開花

こちらも大好きな紫の花。欲しくて欲しくてたまらなかったマクロペタラです。
ガーデニング初心者の6年前、まだあまりこのクレマチスが知られてない頃にホームセンターで見つけました。
小さな苗で、葉も落ちて枯れているように見えましたが、地植えにしたら見違えるように立派に育ちました。
そのまま大切に育てていれば、どんな素晴らしい株になっていただろうと後悔しきり。
植えて数年後、やってはならぬ植え替えをやってしまったおまさでした。
それでも、こうしてこの時期になると綺麗な花をたくさん咲かせてくれます。

ロンギコーリスタイム、満開

北側の通路に健気に咲く、タイムの花。
ライラックピンクの小花がまるで絨毯のように地面を覆います。
歩くとよい香りが立ち込め、何ともいえない幸せな気分に‥。
嗅覚を楽しませてくれるガーデニング術です。
紫の花はアジュガ、パラパラと咲き始めているのはシコタンハコベの花です。
タイムの花が咲き終わった後は、シコタンハコベが一面に白い花を咲かせます。
北側といっても結構明るい半日陰で、いろいろなものが育ちます。
でもまぁ、基本的には耐陰性のあるものが原則です。
‥な~んて偉そうなことを書いていますが、何を隠そうこの私、8年前にここにに芝の種をまいた人です。
恥ずかし~。

ミヤママタタビの葉

これは、大切な大切なミヤママタタビ。
夫が苦労して山から取って来てくれた一枝を、挿し木にして育てたものです。
葉の一部が白くなっているでしょう。
なんでも花の咲く時期に虫を呼び集めるため、こうして葉色が変わるんだそうですよ。
先端がピンク色にほんのりと染まっているのが見れらるでしょうか?
葉が白だけでなく濃いピンク色になるのがミヤママタタビの特徴です。
「ドライブをしていると、なにやら白やピンクの花が見える。いったいあれは何の花なのだろう。」
ずっと気になっていたそれが、このミヤママタタビの葉だったというわけです。

ミヤママタタビの雄花

そのミヤママタタビの小さな小さな花です。
実ができることを夢見て「今年こそ!」と待つこと数年。
ミヤママタタビが雌雄異株である事、この株が雄株で結実しないという事を知ったのは挿し木にしてから5、6年経ってからのことでした。
ブンブン飛び回るマルハナバチに、「ガンバレ~♪」などと言っていたガーデニング初心者おまさはアホでした。
なんでも雌株には、雌花だけでなく両性花もつくのだそうです。
我が家のミヤママタタビが雄株だったことはちょっと残念でした。
それでもこうして毎年可憐な花をつけ、美しい葉を楽しませてくれるミヤママタタビは、我が庭になくてはならない大切な存在です。