樹木

ミヤママタタビ

ミヤママタタビ

学名

Actinidia kolomikta

植物分類

マタタビ科 マタタビ属

園芸分類

つる性落葉樹

特徴

木の幹や枝に絡み付いて、10m近く伸びる。
本州中部以北、北海道、サハリン、朝鮮半島等の深山に自生する。
ミヤママタタビは雌雄異株であり、雄花しかつけない雄株と両性花をつける雌株がある。
写真の株は雄株。
春に、1.5cmほどの小さな白花を下向きに多数咲かせる。
葉は卵形で互生する。
基部はハート形(心形)、ふちには細かい鋸歯がある。
開花に合わせて若い枝先の葉が、緑から白に、後に白から鮮やかなピンク色へと変わる。
遠目には、花が咲いているようで美しい。
果実は長楕円形で長さ2cm。
夏の終わりから秋にかけ黄緑色に熟し、食用となる。
マタタビは猫が好むのに反し、本種は特に猫に好まれない。

ミヤママタタビの育て方

日当たりから半日陰の水はけのよい場所で育てる。
あらかじめ腐葉土や完熟堆肥をすき込んでおくとよい。
植えつけて2年くらいは成長が遅いが、3年目あたりから旺盛に生育する。
かなり大きく伸びるので、植え付けの際は十分なスペースを確保しておくとよい。
パーゴラやフェンスの他、壁面などに誘引しても葉の美しさを生かせて面白い。
耐寒性、耐陰性のある丈夫な植物で、育てやすい。
ちなみに写真のミヤママタタビは、挿し木で殖やしたもの。
北側の半日陰に植えているが、放任でもよく育ち毎年美しい葉色を見せてくれている。

白にピンクがほんのりと‥

雌しべのない雄花

徐々にピンクに染まる葉