積雪地域の、冬の庭仕事を4段階に分けて解説します。
1日目
バラの葉をむしり取るのは、この時期恒例の行事。
病気を持ち越さないために、枝に残っている葉を全部取り除き、株元を掃除します。
本当は11月に入ってからで十分な作業なのですが、極寒の中、凍える手で葉を取るのはキツイ。
幾分暖かいうちにと、早めの作業となりました。
葉を取り除くと同時に、枯れた一年草は抜き取り、宿根草も地上部の枯れた部分をカットします。
(こんなふうに書くと、スゴイ働き者みたい‥)
何処に何を植えていたのか分からなくならないように、このときラベルを挿すか 、
メモを残しておくと後々困らないかもしれませんね。
下の3枚の写真は、常緑の宿根草です。
こちらは、このまま放置します。
冬の間に、たっぷりの雪で 押し花のようになりますが、雪解け後は元通りに‥
クリスマスローズ
パープルセージ
斑入りフッキソウ
ラムスイヤーやツルニチニチソウなども、常緑の宿根草です。
くれぐれも間違ってカットしちゃわないように、お互い気をつけましょう~♪
2日目、鉢植え植物の越冬編
冬を迎える準備を、地道に続けています。
この写真は、鉢植え栽培の柏葉アジサイ。
丸みのある鉢から、植物を出すのは一苦労です。
鉢いっぱいに根が張っている場合は、尚更。
横倒しにした鉢と植物の間に 棒で隙間を作ってやり、株を左右に動かしながら引き出します。
幸い、今年は少し余裕があったみたいで助かりました。わりに簡単に取り出すことができたので、「ホッ!」です。(笑)
取り出した株は、そのまま地植えにしてやります。
地植えにできたら枝を数箇所束ね、冬囲い用の竹で囲います。
この辺りではコモを巻いた方が安心ですが、それにはまだ少し早いようです。
寒さに慣らした後でコモを巻き、寒さや寒風から守ってやります。
我が家の柏葉アジサイの場合は、鉢植えのままで屋外で越冬させると 鉢が割れたり塗装がはがれたりする心配があります。それに鉢のままだと、植物(根)が凍害で傷みやすくなることがあって、冬の前に植え替えをしています。
柏葉君、来シーズンも、キレイな花を咲かせておくれ。
3日目
まずは地上部の枯れた宿根草に、ネームプレートをつける作業から。
おまさが使っているネームプレートは100円ショップで買ったプラスチック製のものです。
安くてもこれで十分。
くれぐれも水性マジックで名前を書かないように気をつけましょう~!
さあ、大変なのがこの鉢植えの移動です。
このところの雨で、中の土も水を吸ってかなりの重量になっています。
道沿いに配置した鉢は、どうしたって庭の中に入れなくちゃいけません。
全部で6鉢。気合で持ち上げ、ヨタヨタしながら越冬場所まで運びました。
左の写真は、運び終わったところです。
ダークブラウンの鉢の重さは半端じゃなく、なかなか持ち上がりませんでした。
「ふ~、ふ~」言っていたら、ご近所のご主人が心配して、「大丈夫ですか?」と声をかけてくださいました。
でも‥そう言われると、つい「大丈夫です。」と答えてしまう 悲しいサガ。
歯を食いしばって運んだ鉢は、なんと33,2kgの重さがありました。(確認したくて、後で量りました)
鉢の中身は、ほとんどがバラです。
本当なら地植えにしたいところですが、植え場所がありません。
もう少ししたら、鉢を横倒しにして越冬させます。
丈夫で割れにくい鉢であること、塗装が剥げる心配のない鉢であること、植えている植物に耐寒性があることが、鉢のまま越冬させる最低の条件です。
‥ウッ‥イタタ‥とりあえず‥今からストレッチをやることにします。
4日目
まずは、残っていた常緑以外の宿根草を地際でカット。
落ち葉を取り除いて花壇を掃除した後に、完熟牛糞と堆肥をすき込んでやりました。
数年前に土の中に埋めていた落ち葉がいい腐葉土になっていたので、これも花壇に混ぜ込みました。(初めての自家製腐葉土の利用に感動‥)
続いて、先日運んでおいた鉢を横倒しに。
庭を見にいらした方から一番よく質問されるのが、コンテナ栽培のバラの越冬方法です。
百聞は一見にしかず。ということで、写真を載せてみました。
おまさは毎年 左の写真のように 鉢ごと横に倒して雪の下で越冬させています。
この写真は、バラの株元を牛糞でマルチングしたところです。
寒さから守るためにも有効なのでお勧めです。
後は、ガレージの整理整頓。雪かきのためのママさんダンプや、スノープッシャー、スコップ、ツルハシetc.奥にしまいこんだ物を出し、空になった鉢を奥に片付けました~。
最後に、家の周りのフェンスが雪の重みで歪まないように レンガや木片を置いてやり、床下の通風孔を閉じて‥はい、終了~♪