ペニセタム・ルブラ
秋の庭です。
夏の庭ようなにぎやかさには欠けますが、秋ならではの紅葉や美しい花々が見られます。
グラス類には、魅力的なものが多いですね。
シャープな葉の形とふわっとした穂のバランスが絶妙で、それに何しろ丈夫で育てやすい。
ガーデニングには欠かせないアイテムです。
写真のペニセタムは、残念ながら耐寒性が今ひとつで冬越しに手がかかりますが‥。
我が家の庭には、他にリボングラス、斑入りクサヨシ、フェスツッカ・グラウカがあります。
葉の形だけじゃなく葉色や質感もさまざまで、他の植物と上手に組み合わせれば庭のグレードアップ間違いなしの優れものです。
ただ‥おまさの場合は、この上手な組み合わせが思うようにできない。
未だに「あ~でもない、こ~でもない」と、腕組みをして庭をウロウロする日が続いているのでした。
ユーフォルビア・キパリッシアス
そして、驚きの美しい紅葉です。
今まで紅葉は、落葉樹の専売特許のように思っていました。
でも、ガーデニングにも栄える、こんなに綺麗な紅葉をする草花があったんですね。
広い日当たりのよい場所に、いっぱい群植させてみたい‥。
春には美しい緑の葉、初夏には黄色いお洒落な花、そして秋にはこの素晴らしい紅葉。
それぞれの季節に見せる違った表情が、おまさのハートをわしづかみです。
庭に是非植えたいお勧めの宿根草です。
カエデ、燃える
カエデの紅葉はさらに見事です。
後ろに見えているのは、アカエゾマツ。
深い緑の葉が、鮮やかな赤く染まった葉を際立たせています。
常緑樹の存在感は、夏よりも秋や冬に増します。
ナチュラルで繊細な庭を目指していたので、株立ちの落葉樹ばかりに惹かれていましたが、このどっしりとした常緑樹あってこその落葉樹。
秋のアカエゾマツとカエデを見て、引き立てあう植栽の大切さをつくづくと感じたのでした。
ブルーベリー
このブルーベリー、鉢植えで育てて5,6年は経ったでしょうか。
本当に手のかからない丈夫なおりこうさんです。
花、実、そして秋のこの紅葉。
どれをとってもケチのつけようがありません。
品種がいろいろあるようなので、育てる場所によって耐寒性などには気をつけたほうがいいかもしれませんね。
ちなみに我が家のブルーベリーはハイブッシュです。
花後にできる実はとっても美味しくて、ガーデニング作業の合間に失敬してムシャムシャ食べちゃいます。
うかうかしていると庭にやって来るヒヨドリさんに先を越されてしまうので、こちらも必死です。
ツリバナの実
ツリバナは、マユミよりも繊細な感じがして、ナチュラルガーデン指向のおまさにはたまらない庭木です。
秋の紅葉も美しいですが、この実がまたいい。
包丁で切り目を入れたように綺麗に4つに分かれ、中から真っ赤な種が覗いています。
もう少しするとこの種がブラリと吊り下がったようになります。
「魅惑のツリバナ、恐るべし」といったところでしょうか。
大好きな実のひとつです。
ロサ・グラウカの実
そして、ロサ・グラウカは、秋の庭に欠かせない、お気に入りのバラです。
原種のバラで、花、葉、実とも楽しめます。実は夏の終わりから冬の間、ずっと綺麗です。
庭に来る小鳥たちには不人気で、あまり食べられないのでよっぽどマズイのかもしれません。
ノイバラの実はヒヨドリが夢中になって食べます。
ポールズヒマラヤン・ムスクの実は雀さんが殆ど完食です。
まぁ、一番人気はバラではなくてジューンベリー。
これは黒く熟する前に殆どなくなってしまい毎年悔しい思いをしています。
でも小鳥と庭の実を取り合うなんて、平和でいいのかもしれませんね。
秋のアンヌ・ボレイン
またまた秋のバラです。
基本的に秋のバラは花色が濃く鮮やかに見えます。
初夏に咲く頃より花の大きさは一回り小さくなりますが、花色は素晴らしくなります。
暑さで疲れきってした植物たちが再び息を吹き返す9月中旬、バラは秋の庭をまた鮮やかに彩ってくれます。
狭い庭には、四季咲きの植物が合うと聞きます。
繰り返しよく咲いてくれるイングリッシュロースは、我が家のようなスモールガーデンにはピッタリ。
デヴィット・オースチンにひたすら感謝のおまさなのでした。
ナツハゼの黒い実
最後はナツハゼです。
赤い葉に黒い実。
なんとも印象的な組み合わせです。
秋になって、赤や黒の実を見つけると嬉しくなってしまいます。
それを目当てに小鳥がやって来る‥何だか「我が家の庭も、少しは本物の庭に近づいたのかな」とニマニマしてしまいます。
そんな少々天狗気味の気持ちで中央公園に行くと、素晴らしい秋景色が‥。
完成度の高い美しい庭を前に「うわぁ、何をどうしたらこんなふうになるんだろう。我が家の庭とえらい違いだぁ。」ということになるのです。
ガーデニングマスターへの道のりは長いのです。頑張ります。