四季の庭

【北海道】盛夏の庭づくり

ホワイト・メイディランド

夏、ガーデニング真っ盛りです。
こちらは、初夏からずっと咲き続けているホワイト・メイディランド。
我が家の庭になくてはならない大切なバラです。
シラタマミズキとの相性も抜群で、庭に涼しげな印象を作り出してくれます。
ここのコーナーは、ミニホワイトガーデン。
庭全体を白でまとめるのは大変ですが、こういう小さなコーナーなら何とかなるもの。
さぁ、今シーズンも頑張るぞ!

コンテナを使って

こちらのピンク色のバラは、コンテナ栽培のアンヌ・ボレインです。
法面の上に広がる庭の、前景になるように配置しました。
このバラのおかげで庭と街路とのつながりができ、立体感や奥行きが生まれました。
コンテナを使うと場所移動が簡単にできるので、庭を演出するのにとても重宝。
「ここがいいかな~?いや、こっちでしょう。」
一人でブツブツ言いながら、鉢をゴロゴロ動かすガーデニング狂おまさなのでした。

庭に銅葉を

続いては、ちょっとシックな庭の様子です。
ボリュームいっぱいに咲くスモークツリーの花が、庭のいいフォーカルポイントになりました。
このスモークツリー、グレースという品種で、とにかく伸びる伸びる。
ワンシーズンに軽く1mは伸びるので、ちょっとやそっとの剪定では間に合いません。
仕方なく思い切った強剪定をしているのですが、以来花つきが今ひとつ。
ガーデニングとは、なかなか上手くいかないものなのです。

イングシッシュローズを

イングリッシュガーデンに憧れて、庭にバラとラベンダーを植えました。
ここは、我が家の庭で一番日当たりのよい特等席です。
お日様の光を受けて、気持ちよさそう。
リビングの出窓のそばなので、家の中からも楽しめます。
窓を開けると、バラとラベンダーの香りが‥うふっ‥ちょっと贅沢だと思いませんか。
こんな日は、「ガーデニングをやっていてよかったなぁ~。」ってしみじみ思うのです。

ジョン・クレア

先ほどのバラ、ジョン・クレアのアップの写真です。
ガーデニングを始めて8年。気がつけば庭はバラだらけになっていました。
初めて買ったバラは、イングリッシュローズのブラザー・カドフィールでした。
その魅力にすっかり虜になり、以来庭にバラは増え続けました。
そう言えば、ご近所の庭にもずいぶんとバラが増えましたよ。
どうやらバラ熱は伝染するようですね。

2007年、ツルバラ、アンジェラ


さてこちらのピンクのバラは、アンジェラというツルバラです。
ガーデニングを始めた時からずっと、我が家の象徴のような存在でした。
このバラの満開の時が、なんと言っても庭が一番華やぐ時。
淡い色合いの庭をぐっと引き締めてくれます。
毎年このバラが満開になる頃、家族揃って写真を撮りました。
私たち家族にとっては特別のアンジェラなのです。

2004年、庭づくり5年目の夏

1999年の春にスタートしたガーデニング。ちょうど5度目の、夏の庭の様子です。
小さな苗だったラベンダーも大株になり、1本の小枝のようだったネグンドカエデも、2mを越す高さに成長しました。
庭全体にボリュームがでて、なんとか体裁が整ってきたかなぁ‥と感慨無量でした。
ところがこの2ヵ月後、北海道を大型の強い台風が‥。
その時の衝撃は、今でも忘れられません。

2006年、復活

台風が北海道を直撃したのは、2004年の夏の終わりでした。
大木がなぎ倒され、あちらこちらに傷んだ植物が無残な姿をさらけ出していました。
我が家の庭も例外ではなく、草花も木も丸裸同然に‥。
庭のシンボルだったツルバラのアンジェラは、風の煽りをまともに受けて見るも無残な姿になってしまいました。
翌年の夏、たくさんの方から「ピンクのバラは無くなったんですか?」と聞かれたものです。
あれから2年、少し元気を取り戻してきたアンジェラです。
ガーデニングは根気が大切ですね。

2006年、満開の時

こちらも2006年、台風から2年後の庭の様子です。
大株のアンジェラが満開の時は、他の植物が添え物のように見えていましたが、アンジェラの不調で周りの植物が目立つように感じます。
みんなよく頑張ってくれたね。
小笠原がいなくても、新庄がいなくても、優勝した日ハムみたいだよ。
‥感激するような美しさはないけれど、それなりに愛しい我が家の庭なのでした。

2005年、光マジック

早朝、朝日を受けて美しく輝く植物たちです。
台風の影響でアンジェラは貧相ですが、このアングルだとごまかしが効きそうですね。
ガーデニングは生き物が相手。思うようにならないことも、予想外のアクシデントが起きることも珍しくありません。
頭を抱え「あ~、どうしよう~。」なんてうろたえることもあるけれど、だからこそ面白い。
つまずく度、知恵を振り絞り、打開策を考えるのも頭の体操になりますよ。
時には諦めたり、ゆっくりと待つことも必要ですけれどね。

小さなお客さん

我が家の庭の大切なお客様、ヒヨドリのヒヨちゃんです。
夫お手製のアーチの上で、一休み。
庭にはヒヨドリ以外にも、雀やハクセキレイ、ツグミ、シジュウカラ、アカゲラなどがやって来ます。
小鳥たちの姿やさえずりは、最高の癒し。ガーデニングの作業の手を止めて、しばしうっとり眺めています。
それにしても写真のヒヨちゃん、何だかカメラ目線ですね。

逆サイドからの眺め・その1

こちらは、庭の東側からの眺めです。
短めに刈られた芝が、バラや草花の美しさを引き立てています。
芝とボーダー花壇との境界は、あえてレンガなどを使わないで自然にしています。
芝のエッジを綺麗に保つのは骨の折れる仕事ですが、ここをきっちり手入れしておくと庭全体がとてもスッキリと見える気がします。

逆サイドからの眺め・その2

同じく東側からの眺めです。
右手前に見えるアプリコットイエローのバラは、ジェーン・オースチンです。
アンジェラとの組み合わせがどうかなぁ‥と心配していましたが、どうやら必要のない心配だったようです。
反対側のボーダーを見ると、以前より一年草を多用しているのがよく分かります。
花が途切れないための工夫の一つです。

夏のボーダー花壇

ボーダー花壇の様子です。
大好きな紫、白、ピンクの取り合わせです。
もっとも、この時期はピンクの花色が影を潜めて、殆ど白と紫になってしまっていますね。
紫の花は地味で目立ちにくく、面白味に欠けるとよく言われますが、どうしてもこの色の花を選んでしまいます。
多分、理屈抜きに好きなんでしょう。
深い紅色の花を持ってきてもいいかな~とも思うのですが、庭全体のバランスを考えると躊躇してしまいます。
いつかはこの殻を破ることができるかなぁ‥。
奥深し、ガーデニング。

コーナーの植栽

こちらは、庭の南から東側に移るコーナー部分です。
日当たりはあまり良いとは言えない場所なので、アスチルベやアストランチア、斑入りイワミツバ、ディセントラなどを植えています。
バラはアルバ・セミプレナを選んでみました。
ちょうどこの写真を撮る2ヶ月前に植えたばかりなので、まだオチビちゃんですね。
でも翌年には背丈ほどに伸び、美しい白い花をちゃんと咲かせてくれました。

パーゴラとバラ


さあ、東側の庭です。
この時期に満開のポールズ・ヒマラヤン・ムスクに出会うと、大概の方は感嘆の声を上げてくれます。
当然、横にいる私はニマニマ。
丹精込めて育てたかいがあったもんだと、感慨無量です。
とは言え、このバラが美しく見えるのは、それを支えるパーゴラがあってこそ。
ガーデニングに命をかけるおまさの無理な注文に応えて黙々とパーゴラを作ってくれた夫に、ひたすら感謝なのでした。
ヒゲ君、ありがとう。大切にするよ。

ポールズ・ヒマラヤン・ムスク

こちらは、そのポールズ・ヒマラヤン・ムスクのアップの写真です。
大げさかもしれないけれど、心が揺さぶられるような美しさです。何なんでしょうね。
ただ綺麗と言うのとはちょっと違う。
あふれ出すような生命力と、逞しさを感じるのです。
そんな植物に魅了され、ガーデニングをしているとついつい時間を忘れてしまうののは、きっとおまさだけじゃないのでしょうね。

パーゴラに腰掛けて

盛夏の庭、最後の写真になりました。
このパーゴラの下で、よく夫と過ごしました。
もう一緒に座ることはできなくなってしまったけれど、夫の作ってくれたパーゴラはこれからもずっと一緒です。
彼のくれたメッセージ‥「花咲かオマサさんがんばれ!暗い世の中にいっぱい花を咲かせよう。」‥忘れないで、がんばります。