クールカラーで
初夏に咲き誇っていた草花の中には、この頃になると傷み始めるものがあります。
写真右下の白い小花はマトリカリアですが、既に最盛期は過ぎたようです。
それでも、カンパニュラやゲラニウム、アゲラタムなどは元気に咲いています。
アサギリソウのシルバーリーフも草花を引き立てていますね。
紫、ピンク、白などのクールカラーでまとめた涼しげなボーダーは、結構お気に入りの色の組み合わせです。
四季があるからガーデニングって更に楽しいのかもしれませんね。
南側、ボーダー花壇
こちらは反対側から見た花壇の様子です。
この頃になると、ツルバラのアンジェラも一休みです。
ボーダーにはアゲラタムなどの紫色の花に混じって、ホワイトバレリアンやハナダイコンなどの白い花が美しく咲きました。
華やかさには欠けるこの時期の庭ですが、落ち着いた雰囲気のシックな庭と言えば‥そう言えるかも‥?
イングリッシュラベンダー
これは北海道のラベンダー、オカムラサキです。
香りがよく、色もご覧の通りの鮮やかな青紫。
日当たりのよい一等地に群植しています。
道外からいらした方に「北海道だと、植物の色合いが綺麗に出る。」とよく言われます。
何故なのか理由は知りませんが、何人もの方から同じようなことを言われるので、きっとそうなのでしょう。
鮮やかな色のラベンダー、夏の庭を支えてくれる頼もしい宿根草です。
8月の庭
8月に入ると、バラの花はまばらになり宿根草もくたびれたものが目立ち始めます。
宿根草には開花期間の短いものも多くあります。
狭い庭で、それぞれの季節ごとに楽しめる庭をつくるのは至難の業です。
特に夏の庭は、頑張りどころ。
毎年、去年よりはちょっとでもマシな庭になるようにと頑張ってはいるのですが‥なかなか上手くいかない‥奥の深~いガーデニング、めげずに頑張りま~す!
東側、ボーダー花壇
ここのコーナーはアナベルとオカトラノオの咲く、ホワイトコーナー。
開花時期の遅い両者のおかげで、夏の間も寂しくなることがありません。
ラムズイヤーや斑入りイワミツバ、銅葉のスモークツリーなどを加えることで、庭が単調にならないように工夫しています。
アナベルは手間もかからず、長期間花を咲かせ続けます。
ホワイトガーデンでなくても、庭に是非取り入れたいお勧めの植物です。
オカトラノオ
先ほど登場した夏の花、オカトラノオです。
野生味のあるこの宿根草はナチュラルガーデンにピッタリで、和洋どちらの庭にもよくマッチします。
半日陰でも十分に育つので、ずっと日当たりより半日陰の好きな植物だろうと勘違いしていました。
ガーデニングの本を調べていて、日当たりの好きな植物であると知りビックリです。
まぁ、それだけ丈夫な育てやすい宿根草と言えるのでしょう。
ナツツバキ
丈夫といえば、こちらも丈夫。
夏の庭に、美しい葉と清楚な花を咲かせてくれるナツツバキです。
明るいライムグリーンに白い花が映えて、とっても綺麗です。
ツバキと言っても、常緑の椿とは別物でこちらは落葉高木の仲間ですが、花を見ているとネーミングにも納得です。
この花を見るたび、子供の頃におままごとに使った赤い椿の花を思い出します。
柏葉アジサイ
続いては、カシワバアジサイ。
こちらも、夏の間じゅう美しい花を咲かせてくれる頼もしい庭木です。
しかも花だけでなく、葉が、これまたいい。カシワに似た葉は、秋には見事に紅葉します。
もともと北米原産のアジサイですが、和洋どちらの庭にもピタリと合っちゃうガーデニングお助けアイテムです。
アジサイと言っても、日当たりを好むタイプなので、植え場所には注意した方がいいかもしれませんね。
エキナセア
こちらは、エキナセア(バレンギク)です。
夏の庭で元気に咲く、おりこうさんです。
独特の花の形が印象的な宿根草で、地味目の我が家の庭では貴重な存在です。
もう少しこういった感じの草花を上手に使えるようになれば、庭に広がりが出るのだろうと思います。
日当たりのよい場所に植えたいのですが、込み合った住宅地の狭い庭。
ガーデニングもなかなか思い通りにはなりません。
それでも文句も言わずに、こうして花を咲かせてくれるエキナセアに感謝です。
タリクトルム・ディプティロカルプム
続いてこちらは、タリクトルム・ディプティロカルプム。
何でこんなに難しい名前なんだろう?
取り合えず、「この花、なぁに?」と人に聞かれた時は「カラマツソウの仲間です。」と答えることにしています。
6年くらい前に知人から分けていただいた大切な大切な宿根草です。
1m以上に育つ大型の宿根草だけれど、茎がシャンとしていて倒れない。
おまけにこんな美しい花を、夏の終わりに咲かせてくれます。
ガーデニング好きとって最高の植物です。
アゲラタム
次は、先ほど来何度も登場しているアゲラタムのお話。
宿根草中心のガーデニングだと、どうしても季節によっては寂しい庭になってしまいがち。
ましてや狭い庭での事となると、尚更です。
そんな時、頼りになるのがこの一年草です。
なかでも高性種のアゲラタムは、宿根草と上手くなじんで庭を華やかに演出してくれます。
他によく使うのが、ブロワリアとブルーサルビア。
お気に入りの大切な一年草です。
アナベルとギボウシ
先ほども紹介したアナベルですが、こちらは半日陰に植えていることもあって少し遅れて開花します。
足元には葉色の違うギボウシや斑入りイワミツバなどを合わせてみました。
飛び石の周りに咲く白い小花は、シコタンハコベ。
8月の間じゅう可憐な花を咲かせます。
わずか2m足らずの通路ですが、結構盛りだくさんの植栽です。
ただ花色は抑えているのであまりうるさくは感じないかもしれませんね。
カサブランカ
月日が過ぎ夏のガーデニングが終盤を迎える頃、庭の花数は更に減ってきます。
そんな中、元気な姿を見せてくれるのがユリ。
緑だけの庭に、鮮やかな白い花が際立ちます。
花壇のあちらこちらにユリの球根を植えておけば、この時期一斉にユリの花を見られるわけで‥それもいいなぁと思いつつ、実行できないでいます。
思い切った買い物ができないシブチンのおまさに愛の手を‥。
バガボンド
こちらは遅咲きのクレマチスです。
8月中旬頃に満開になります。
そばに見えている白い花はナツユキカズラ。
白い花と紫の花はステキな組み合わせかな‥と思って植えました。
が‥ナツユキカズラ、強過ぎました。
わんさか茂って、クレマチスを覆う勢い。
結局、後日植え替えをすることとなりました。
悲し~!植え替えに向かない植物はいろいろありますが、クレマチスもその一つ。
またやってしまいました‥。
ギボウシ
晩夏の庭、最後に登場するのはギボウシです。
我が家ではギボウシを北側の通路に植えているせいか、花は8月に入ってから咲き出すものがほとんどです。
ガーデニングを始めた頃は、このギボウシの良さがあまり分かりませんでした。
地味で陰気な印象だったような気がします。でも、今ではすっかりその魅力の虜です。
葉色の違うギボウシを組み合わせると、それだけでシックでお洒落な空間ができちゃいます。
花よりも葉が美しいと思うことも、稀ではなくなりました。