張り込み 2日目
張り込み2日目。この日も、夜明けと同時(朝4時)に観察を開始しました。
シジュウカラの親は、盛んにヒナに餌を運んでいます。よしよし、順調のようだな‥。
三脚にカメラを固定し、コーヒーを入れて長期戦に備えます。
3時間ほど経って、その時は突然訪れました。
巣穴から身を乗り出すヒナは、辺りをキョロキョロ。
巣立つか‥と思うとまた穴に引っこみます。
どうした?
今ならカラスもモズも居ないよ。
さあ、出ておいで!
と言うは易く行うは難し‥。
勇気を振り絞って外の世界に、え~い! お~、ついに巣立った!
不器用だけれど、ちゃんと枝にとまることもできました。
親鳥に見守られる中、2羽、3羽と次々にヒナが巣立って行きます。
庭のノイバラの茂みやシャラの木の枝から、ヒナの鳴き声が聞こえてきます。
親鳥は、大きな声で鳴いています。
左端のヒナは、4番目の子。
巣穴から様子を窺っていますが、なかなか飛び立ちません。
この子は時間がかかるかもしれない‥。
それではと、外に出て 先に巣立ったヒナの写真を撮らせてもらうことにしました。
‥が‥小さなヒナはチョロチョロと飛び回り、茂った葉陰に隠れて上手く撮ることができません。
庭をこそこそと歩いていると‥裏手の方でなにやら小鳥の騒ぐ声がしてきます。
何?何?どうした?
慌ててそちらに向かうと、薄茶色のトラ猫が庭をのそのそと歩き、上空をカラスが鳴きながら飛んでいます。
え~! 不吉すぎる~!!(汗)
騒いでいたのはスズメの集団と分かったものの 不安でいっぱいになった私は居ても立ってもいられず、急いで元の場所に戻りました。
電線にとまったシジュウカラの親鳥は、落ち着きなく大きな声で鳴いており、ヒナの姿は何処に行ったか探せません。巣箱から顔を覗かせていた子も、見当たりません。
なんてこった!
一気に疲れが出た私は超マイナス思考に陥り、ヒナが全滅したのではないかという妄想にとりつかれてしまいました。(‥おぉ、病んでますねぇ‥)
でも、皆様ご安心ください。この後しばらくして、巣立ったヒナは巣箱近くの枝にとまり無事な姿を見せてくれました。(右上の写真)
そして、巣箱の中からはヒナの鳴き声も ♪
親鳥は巣立ったヒナを見守りつつ、巣箱のヒナにも懸命に餌を運んでいます。
すごいですね~、シジュウカラって!私には到底真似できないなぁ‥。
巣箱に残ったヒナの巣立ちは いつになるか分からないぞ‥と判断し、疲れがピークに来ていた私は一旦その場を離れました。
夕方 巣箱周辺に動きが皆無なのを確認しそっと中を覗いてみたら、孵化しなかった卵が2個残されていました。もちろん、ヒナの姿はもうありませんでした。
きっと親鳥に導かれ、他の兄弟達と一緒に外の世界を満喫しているのでしょう。 ええ、きっと‥!
これが私の2日間にわたる張り込みの全てです。
だらだたと続く長い話に、最後までお付き合いくださって、ありがとうございました!
おまけ 巣立って1週間のエゾフクロウのヒナです。
詳しくは、こちらでどうぞ~ ↓
コメント
茜ちゃん at 2012年6月17日 19:44
何処でも<カラス>は悪戯者。 先日、近くの海浜にバイクで貝殻ひろい。行く途中、養鶏場で有精卵を買って前の籠に入れました。30分ほど貝殻を拾ってから、バイクのところに戻ると卵はありません。辺りに粉々になって散らばってる。 誰が?・・・傍にカラス一羽・・・奴だ!3個一袋を籠から嘴で摘み上げて、下にポイ! 9個は全てオシャカ!奄美のカラスは食い物が良いので大きい。臍を噛みました。猫連れて行けばよかったか? アマミンなら気が強いからやっつけたかも?・・・・
ところで、サワラちゃんも悪戯して怒られるの?・・・ そうですか(^~^)
おまさ at 2012年6月17日 23:00
茜ちゃん様
卵は災難でしたね。
カラスは小鳥の巣立ちの時、最大の敵になります。
敷地内で小鳥が子育てしたのは初めてだったので、
もうドキドキし通しでした。
無事に巣立ってくれてホッとしています。
さわらは小鳥を見て興奮していただけで、
特に悪戯をしたわけじゃなかったんです。
でも、つい強い口調で「メメ~!!」と叫んでしまいました。
だって‥シジュウカラにストレスを与えたくなかったんですもん‥。
さわら、ごめんよ~。
カタナンヶ at 2012年6月19日 18:18
こどものころは 雀の巣から落ちた雛を
なんどもそだてたことがあり ちいさきものは
みな いと かわいいですね〜
4羽もかえるなんて おかあさんも大変ね、、
巣立ったらもうだれもかえってこないのかしら、、
来年は同じ一族がまた くるのかしら、、
おまさ at 2012年6月20日 00:08
カタナンヶ様
いや~、お母さんシジュウカラは大変ですよね~。
私にはとても勤まりそうもありません。
今日の夕方庭仕事をしていたら、シジュウカラの子がセイヨウカンボクにやって来ました。
多分、ウチの子だと思います。
来年‥どうかな。^^
Anonymous at 2012年6月22日 14:50
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